失敗したくないアンケート調査


アンケート調査は大変お金がかかる作業です。苦労して作成したアンケート調査で失敗は許されません。
しかし、せっかく作成したアンケート票が、失敗してしまったと思うポイントを幾つか例を挙げてみます。


その1)数値回答で記入者が間違って回答するケース 

例1: あなたの年収は幾らですか。

※数値回答の場合、「A」のフリー枠の作成は避ける。
年収が1200万円だった場合、「B」のケースでは「1200」と記入し間違えようがありませんが、「A」のケースのフリー回答の場合「1200000」と回答される方をたまに見受けます。単位に気付かずに回答された場合「1000」倍違うので、この回答をまともに使う事ができません。

これを見ると当たり前と思うかもしれませんが、数値回答が多い設問では作成しがちのケースです。



その2)選択肢の数値をダブって作成してしまうケース 

例2: あなたはどんな花が好きですか。(複数回答)
 
 1.バラ   2.菊   3.チュウリップ   4.ゆり    5.シクラメン

 6.梅    6.桜    7.パンジー     8.ツツジ    9.ひまわり

上記の例では、「6.梅」「6.桜」の選択肢の数値を誤って同じ数値に作成してしまったケースです。
単数回答の設問であれば問題ありませんが、複数回答の場合、アンケートを集計する際に「6」が同じなので、苦肉の策で「梅」「桜」を半分ずつカウントしたりします。
しかしこれは正しい集計ではありませんので、重要な設問などは特に気を付けたいポイント
です。



その3)選択肢の前に数値をいれるのがベスト 

■選択肢の前に数値がないタイプ 
 
 例3: □ 大変良い  □ 良い  □ 普通  □ 悪い  □ 大変悪い


■選択肢の前に数値があるタイプ 
 
 例4:
1.
大変良い  2. 良い  3. 普通  4. 悪い  5. 大変悪い

調査票作成の選択肢作成で何気なく作成する場合があると思います。
例えば「悪い」という回答の場合、例3をエクセルで入力する際、「エンターキー」を3回押したあと「1」を入力し、合計4タッチになります。
一方、例4では「3」と入力するのみなので、1タッチで済みます。
その為、アンケートの入力料金は、例3の半分以下になり、かなり抑えられます。

紙媒体の場合、データ入力の料金は「バカ」にならないので、例4の設計で調査票作成をお勧めいたします。